乙女の美学校7時限目 「音楽講座」
乙女の美学校も半分を過ぎた。
1月から月一回、目白にある、フランク・ロイド・ライトが設計した
自由学園明日館に通っている。
N伯父さんこと、沼田元氣さんが校長先生。
授業は、写真やコラージュ、音楽、古本・・・などなど盛りだくさん。
ライトの設計の明日館はクラシカルで細部まで愛らしい。
別の部屋では結婚式が行われてたりと、少し日常から離れた場所。
かわいらしい教室には、これまた可愛らしい乙女の生徒が。
いくつになっても乙女は乙女。
歳なんてちっとも関係ない。
日常の中に潜んでいる、ささいな出来事の中に、
小さな発見、感動を見つけ、
感謝の心、愛する気持ち。
それを誰かと分かち合おうとする行動。
かといって押し付けがましくなく
程よい距離感。
乙女とは自立心を持ち、
孤独を愛し、楽しむことができる人。
7月の授業は「音楽」
講師は「ゴンチチ」のチチ松村さん、
彼は、夢と現実の狭間に生きている。
印象深い言葉
音楽は人を傷つけない(全部ではないが、大抵がそうだ)
ウクレレという幸せなもので暗いものを弾くのが好き。
毎日音楽をこうして弾いていても
いつも発見がある、だからいつも幸せ。
全てのギターは拾ったもの、
お金をかけない、使わない、
音楽をたくさんの人に届けたい。
チチさんからは豊かなエネルギーを感じた。
あるとき、船の上でパオーンと鳴いた象を、見た。
けれど誰に聞いても見ていない。
でもチチさんはそれは幻ではない、見たのだ。(と言い張る)
その情景を画家さんに描いてもらって
(空とぶイカは画家さんのおまけ)
ポストカードにした。
ウッドストックの日付の消印のある印を外国で押してもらったり
(メモができず詳しいことは忘れてしまった・・)
タイトルは「私は見た」
凝りに凝ったポストカード。
それを1000部のみ印刷にかけ
1枚1枚縁のあった方に手渡しでプレゼント。
時間をかけ手間をかけ、一生かけて渡す。
なんだかとても高級だと感じた。
「わが道をいく、乙女の生き方」
哀愁たっぷりのロシア民謡をウクレレで奏でて歌う。
せつなくもあり明日への希望も感じる、不思議なメロディ。
授業の最後に、校長先生の書いた字あまりの歌詞にメロディをのせ、
乙女美学校の校歌のおひろめ。
みんなで練習。
少女コーラスはわたしも大好き。
校長先生の音楽は是非レコードで。
という言葉を胸に刻む。
それは空間まるごとレコード盤に刻まれているから。
授業の間にはおやつの時間があります。
その日の当番の班が、アイディアを出し合って
クラス分のお菓子とお茶を調達します。
この日のおやつ当番はこねこ班
乙女の学校は午前のクラスと午後のクラスに分かれている・・
なんとこの日、午前班と午後班のお菓子が同じお店のものという驚きの偶然が。
しかも、それは遠く佐賀県のほいあん堂という、
店舗を持たない一人の女性がつくられているクッキー・・
知る人ぞ知るというもので、
勿論示し合わせたわけでもない。(テレパシック!)
話はさかのぼって数日前、午前班の方が
ほいあん堂さんに連絡したところ・・
「乙女の美学校のものですが、かれこれしかじかで・・お菓子を・・」
すると
「乙女の美学校さん?数日前に注文を受けましたけれど??」
午前班さん「!!そんなはずはありません・・」
これは自分の目で確かめなければと、
なんと午前班のみなさん全員で佐賀県まで足を運んだそう。
さすが乙女!

わたしたちがいただいたのは
ひょうたんのクッキー、シナモンの香りが香ばしく本当に美味しい。
四角の中にカタドラレタひょうたんがなんとも可愛らしい。
お花の和菓子とお茶、
手作りのコースターに
三信書店のブックカバーをランチョンマットにして。
いつものお祈りとともにいただく。
お祈りの、この時間がわたしは大好き。
感謝の気持ち。
わたしたちはこんな美味しいおやつを食べられて
なんて幸せなんでしょうか、と。
2006年08月16日 Posted byYUMI at 14:36 │Comments(0) │乙女の美学校
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