ファンタスティック・プラネット

大学の時に見たいなーと思ってから十年以上もたってた。
もっとかわいいのばかり見てて
すっかりそんなのが好きと思い込んでて
それは変わりがないんだけど・・。
先日BSでやっていたのでようやく見た
ファンタスティック・プラネット。
なんでこんなに馴染むのか。
わたし自身じゃないのっと思えてならない。
(昔そこにわたしはいたんだろか?って)
中学ぐらいまでのわたしはこんな世界を見ていたのだった。
(きっとそんな子って多いのではないかな。)
もうあそこまで純粋に入り込めやしないんだろう・・

絵も動きも音楽も、長さも、文句の出ようもない。
懐かしく嬉しいこの感覚。
ぐるぐる。

ちょっとキャプテン・フューチャーを思わせる
部分もあったりなんかして、
時代的にもどちらも70年代だからかな。
部屋に入ってきた母も目を丸くして
「なにこれ!凄いね!」と最後まで見ていった。
こういうアニメーションがもっと見たい。
遠くて、くらっとするような。
触れそうで触れない、そういうの。
リトル・ミス・サンシャイン

ここ数ヶ月映画館には行けてないけど
春になる前に見に行ったものの中からの紹介。
リトル・ミス・サンシャインは今まででみた映画の
ベスト5に入りそうなくらいよかった。
この黄色いポスターはよく見かけたものの
どんな内容かは全く知らず映画館へ。
簡単に言ってしまえば負け犬一家のロードムービー?
フーヴァー一家は家族がバラバラでそれぞれに問題あり。
そんな一家に失業中&自殺未遂の叔父さんが同居するためにやってくる。
ある日末っ子のオリーブが美人コンテストの決勝戦に出るため
一家総出小さなバスででかけてゆく・・。
進めば進むほど問題が噴出!
「あちゃー」と頭をかかえるような展開にもう引き返したら?
と誰しも1度は思うのでは。
けれどそれでも小さい末娘の為に家族は
問題と一緒に黄色いバスと転んでゆく
ハッピーエンドならよいのか?
人生ってそこが終着点はないはず。
がむしゃらに・・
いいこともわるいこともすべてひっくるめて
この今という一瞬を生きること。
挑戦し続けること。。。
この映画は青春だ!と思った。
涙も笑いも青春。
ほとんど最悪!って出来事ばかりなのに
「そうだよ!何事も挑戦だ!」
なんて元気になるのが不思議。
「負け犬っていうのは挑戦することをやめたやつのこと」
納得!
ぜひとも映画館で観客と一緒に笑ったり泣いたりしてほしい作品です。
鉄コン筋
凄い
10年以上ぶりだからどんなだっけ、って
えっと?あれかあれ、という感じだったんだけど
凄い
シロとクロが動いてる!なんの違和感もなしに。
優ちゃん天才。いつものことだけど、天才じゃ・・。
ニノもぐっとおさえた感じがなんとも!
2人ともクロでシロだ、
2人の純粋で闇と紙一重なほどのまばゆい光。
声を通して眩しさが伝わる。光をあてられて恥ずかしくなる。
ふときがつくと口がぽかんとあけっぱなし。
後でエンドロールで他のキャラの声が
名だたる俳優さんだったことを知りちょいたまげ。
全然きにならず。それだけ2人の世界は圧倒的。
いろんな意味で嫌味になりそうな部分がぎりぎりのところで
抑えられていてそれって外国人の監督だからなのかな?
クールに、これ以上は・・ってとこでセーフセーフ。
このさじ加減の塩梅はなかなかできないと思いますよ。
に、しても文化屋雑貨、むげんどう、宇宙百貨?
的なああいうのって(ああいうのね)、なんで一緒なのかな。
ちょっと疑問に思うことろ。
イノセントも今度みるパプリカも、アキラ・・。
年代なのですか??
アニメなんだけどアニメの枠ではないです、わたしには。
あ!アニメだっけ!と。
車で片道1時間30分(山ひとつ超える)の帰り道
暗闇の中をぼんやり見つめて人格が分裂しそうになってた。
もう一回みたい。
(DVD出たら買う)
プラダを着た悪魔
おもしろかった!
最初から最後までこんな風に楽しめる映画はそんなにない気がする。
美人だけどやぼったい印象の主人公のアンディも、変身後は本物のカッコイイモデルのよう!
そのファッションを見るのも楽しい。
自分の信念をつらぬくこととは?
目の前にあるチャンスをどうとらえていくか、
見極めるべき部分・・etc
人生のヒントとなるエッセンスが沢山盛り込まれています。
ひとつだけ言えば、アンディと彼氏の関係がわたしとしては少々納得がいかない。
けれど、恋愛ってそんなものかもね。
是非沢山のひとに見てもらいたいくらい
元気になるし、やる気の出る素敵な映画。
オススメ ★★★★★
レディ・イン・ザ・ウォーター

今日は映画の日だったので
M・ナイト・シャマラン監督のレディ・イン・ザ・ウォーターを見にいった。
今回は、シャマラン映画特有の重苦しい雰囲気もそれほど感じず、
プールを真ん中にぐるりと囲んだマンションの感じがどこかPOPさを演出してた。
いろんな人種が集まっていて、さまざまな年齢の住人が登場する。
小さな男の子からおばあちゃん。
そして、キャラクターごとのインテリアの違い。
小さな集合体。それはこの世界の縮小版のようでもあるかな。
人の見せるいくつかの顔が何かを複雑にする。
例えば一瞬「この人悪い人?」と勘ぐってしまうような人が
協力者になったりするからわからない。
情報だけを信用した場合、何かを見落としてしまったりする。
誰がどんな時、協力者や理解者になるか・・
またはその反対も。
出会う人すべてに意味があり、
それは謎ときのようなものだ。
人生の意味は、目的は、役割は・・・
そういったテーマがあるけれど
シャマラン映画に出てくる人物のどこか「くすっ」とさせる可笑しさが
物語を軽くさせてくれる。
わたしは特に韓国人(だよね?)の親子のやりとりが好き。
そして右腕だけ筋肉を鍛えている男性はやはり・・・(ネタばれ!)
そしてやっぱどこか可笑しい。
人が陥りやすい部分、恐怖や不安、自信のなさ・・・
それに引き寄せられて(一見)展開しはじめる悪循環・・・
そんな闇の部分を描くのがサイン同様、本当にうまいと思う。
そしてその流れを一瞬にして変化させるのはその逆の部分。
わたしたち人間はそのどちらも持っていて
だから人生はおもしろく、すべての出来事に無駄はない。
日々のサインに気をつけたい。
そんなことを毎回確認させられる。
それから・・(これもサインと同じく)、恐怖の対象だったりするもの、
それが目に見えたとき、映画として見ると、
「え・・・」と苦笑いしてしまうような出来ではあるんだけど
(今回は野獣(かな?)サインでは宇宙人、その部分だけ、何故かとてもちゃちい)
もっと客観的に見てみると、
自分の生きている現実に当てはめたら、
そんな悲観的に悲劇的になるものでもないって
言われているような気がしてならない。
そんな意味もあって、
・・あんな成りをしているんじゃないのかな。
いろんな見かたができてしまう、
そしてみる人によって
まったく評価が違う
シャマラン映画は、
この世界の本質をついているようで
わたしはとっても好き。
次回作も楽しみ。
★★★★半
シュガー&スパイス

この映画の山田詠美の原作は読んでいないからどこまで
表現しているのかわからないけど、
ちょっともったいないなぁ、と思ってしまった。
それは、いろいろ「なくてもよいのでは?」と思う部分があって
そこが中途半端に見えてしまった。
あと、お笑い芸人さんが出てくると
そこだけ違う世界になっていて、
個人的にあまり使って欲しくないな、と思ってしまう・・(すみません。。)
主演の柳楽優弥くんはさすが存在感たっぷりで
「素敵!」とかじゃなくて、いいわぁ!と何度も思った。
本当に映画向きな役者さんだ。
もっと彼を描いて欲しかったな・・。
そして映像がとても美しい。
冬の寒さが伝わってきくるような、空気感や、
画面に配色された色の眩しさ。
スタンドや車の赤・ユニフォームの黄、
空のブルー・・・
アパートの白い壁・・
それに夜明けの湖と富士山。
これぞ映画館で観る映画の醍醐味。
それから、グランマのお店はとっても好み!
あのお店があるからこの映画が暖かくなる。
★★★☆☆
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト

楽しみにしていた続編。
1より大作になっていて、スケールも大きく、
アクションのシーンなどよく撮ったなぁ、と感心。
イカの海賊たちは気持ち悪さとチープさが好き。
1を見てれば「あ

個人的に残念なのは大好きなジャックスパロウ船長のかっこよさが
1ほどでないと感じてしまったとこ。
代わりにウィルがとてもかっこよくみえて(なんでもできる)
彼が船長なんじゃ・・・と思うようなシーンが多々有。
スパロウ好きとしてはかすんでしまうのがせつない。
でもこれも3への流れ?
大好きな映画ゆえに、2の微妙・・と思う部分まで
3へつなげる戦略なのかな?と思ってしまう。
それだけスパロウの魅力はカリスマになっているってことね。
映画の中の人物もそうで・・海賊たちも、
みんなスパロウ船長が好きなんじゃん!って嬉しくなる。
作りこまれた映像にこの映画に対するスタッフの愛が伝わってくる。
とりあえず来年の次回作を楽しみ待ちます。